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少女は『魔女』と呼ばれた老婆を慕い付き従った。
少女は『魔女』に『全て』を教わった。
少女は『魔女の子』と呼ばれるようになった。
少女が、女となっても。それは、変わらなかった。
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三日、三日よ。嘆くのは一晩だけが信条の私が、いつまでも項垂れているわけにも行かない。
顔を上げる機会が巡ったのだもの。立ち直るわ。
いや、その…気持ちは嬉しいが、無理をしなくても……
センテリェオさん。聞いて、聞いて。
私ね、嬉しいと思ったことをゆっくりと告げようと思っていたら、告げるどころじゃない状態に陥ることが沢山あったの。
タイミングって大事だけれど、善は急げって、婆様も言ってたわ。
先人の言葉は大切にせねばならないと俺も思うが。
貴女の無理には繋げたくは無い、ぞ……?
無理ではないわ。立ち直るの。
与えられていない罰に怯えるよりも、如何な結果も受け止める心構えをしておこうと思って。
それが私の経験と成るのなら、罰は、甘んじて受け止めましょう
……それでも、俺は罰など無いほうがいいと、願うな。
そう……そうね、ありがとう、センテリェオさん。
さぁ、さぁ、改めて、とても喜ばしいことを綴りましょう。
アトリエが賑やかになるのは、とっても素敵よ。
(項垂れたまま動かない)
く、クニークルス、気を確かに……
…………センテリェオさん、私のプレイング、バックアタックが無かったらどうなると思う?
……いや、まぁ…その…非常に心許ないが…
ほら、近接は、血襖斬りがあるし、ギアスもデモンストリングスがあるし……
ほとんど、バックアタックメインなの……
……確かにそうだが……見ようによっては、だな……
ありがとう、でも今は本当に、立ち直れる気がしない。
意気込みすぎて空回りしているようね。
怪我の一つ二つは自業自得だからいいけれど…怪我を、させてしまったら……本当に申し訳ない。
ごめんなさい…
センテリェオさん、とても、とてもね、凄いことが起こったの
紫煙の晴れた時点で十分凄いことが起こっているような気もするが……エリクシルというのは、さすがに、万能宝石というだけあるのだな……
しかし貴女の言う「凄い」とは、それは異なる意味なのだろう?
ええ、そう、そうね。確かに万能宝石エリクシルは「凄い」存在だと、思うわ。
けれど、その「凄さ」に逆らう人が居たの。
あぁ、燃やしてしまった、彼の話。
そう、そう。
それはきっと、私もしたかったことよ。
でも私は手を出すなんて考えても見なかった。
あれも一つの平和の印。幸せの印。
消してしまうことを、正しい判断だとは思わなかった。
けれどそれをする人が居たの。これはとても凄いことよ。
俺も、凄いと思う。
……ところで、クニークルス。一つだけいいだろうか。
あら、何かしら。
それはあまりに鋭利で直接的な、殺意。
特定的な何かに向けられているはずでありながら、その何かがその場に存在していないために、周囲の空気を侵食していて。
少女は小さく、震えた。