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センテリェオさん、とても、とてもね、凄いことが起こったの

紫煙の晴れた時点で十分凄いことが起こっているような気もするが……エリクシルというのは、さすがに、万能宝石というだけあるのだな……
しかし貴女の言う「凄い」とは、それは異なる意味なのだろう?


ええ、そう、そうね。確かに万能宝石エリクシルは「凄い」存在だと、思うわ。
けれど、その「凄さ」に逆らう人が居たの。

あぁ、燃やしてしまった、彼の話。

そう、そう。
それはきっと、私もしたかったことよ。
でも私は手を出すなんて考えても見なかった。
あれも一つの平和の印。幸せの印。
消してしまうことを、正しい判断だとは思わなかった。
けれどそれをする人が居たの。これはとても凄いことよ。

俺も、凄いと思う。
……ところで、クニークルス。一つだけいいだろうか。


あら、何かしら。


貴女は、あの木が嫌いなのだろう?

……? いいえ?

「消してしまうことを、正しい判断だとは思わなかった」?

ええ、そうよ。
だって、それは再び多くの人に憂いを振りまくのと同じだもの。

つまり貴女が言っているのはこういうことだろう。
消してしまいたいと思った。
けれどそれは、正しい判断だと思わなかった。
間違っているのなら、すまない。だが俺には、そう聞える。


…………。
…………?
……わたし、あの木が嫌いなのかしら。
でもあの木は、間違いなく人々を幸せにするわ。
実を求めた人は、幸福になれる。笑顔になれる。憂うことは無いの。

それでも、

……それ…でも?

貴女はあの実を求めようとは思わない。
……そういうことだと、思うのだが。


……。

クニークルス、貴女がどう受け止めているのであれ、俺はあの実が嫌いだ。
だから、彼の行いは凄いと思うし、駆けつけられないことが悔しくも思う。
ただ純粋に、そう思ったな。


……私ね、貴女の言うように、きっとあの木が嫌いよ。
でも、否定しない程度には、好きだと思ってる。
駆けつけることが出来ないのは悔しいけれど。
けれど、冷静に見つめられる位置にいられることを、嬉しくも思う。
一晩考えて至った結果は、きっとここよ。
もう少し、見届けたい。

……貴女がそういうのなら。
俺は、俺の仕事を全うしよう。


ええ、お仕事、頑張ってね。



@背後
もだもだしたけど喪娘らしい結論に至りました。
そして予約順位151位に戦慄しました。
締め切り間近にはもう少し増えるのかな。すげぇな。
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喪と石
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喪:クニークルス。喪娘
石:センテリェオ。末子
飴と花も同背後。
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