大きな都市を見るのは、これが四つ目、ね。
アクスヘイムは私の生まれた場所。
そこから、エルフヘイム、アクエリオを経ての、ラッドシティ。
何故かしら、都市全体の纏う雰囲気が、とっても、懐かしく感じるのは。
ちっとも知らない場所なのよ。それは、確か。
だって私は、エンドブレイカーとしての力を手に入れるまで、ずっとずっと、アクスヘイムに居たのだもの。
それでね、少し考えたの。
どこが似ているんだろう、って。
きっと、薄暗い空と、ほんの少しの荒れた治安。
革命の後の、動乱期って言うお話だけは聞いたのだけれど、だからかしら。
貧富の差は、これから埋めて行かなきゃいけないものであって、けれど、不満を表に出すことも許され初めて居て。
急いた心が、どこかにあるような、そんな気配。
私の暮らしていた場所も、どことなくそんな雰囲気が漂っていたように思うわ。
…………。
私の居た場所は、その空気が晴れる日が来るなんて、考えたこともなかった。
けれど、きっとこの都市は、晴らすことが出来るような気がしてる。
豊かな生活の基盤を作るお手伝い、出来たらいいな。
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