一番近いお話では、収穫祭、楽しかった。
私はダンスだけ、ほんの少しだけ参加したわ。
ゼルガさんと、リゥさんと、ラヴィさんと、デメルさんと……婆様。
ページが重くて、確認しきれていないのだけれど……多分、このくらいは……。
誘ってくれた人も、一緒に踊ってくれた人も、みんな、ありがとう。
ラヴィさんとは、満点を取れたのよ。ふふ、嬉しい。
それでね、当日は、婆様から、とっても、とっても素敵なケーキが届いたの。
とっても大きくて、仕掛けが沢山の、お城みたいなお菓子の家。
食べてしまうのが勿体無いくらいだなって思ったのだけれど、一人では食べきれないから、仕掛けを楽しみながら、少しだけ頂いたわ。
傾き荘に運んだら、みんなで食べられたかしら。惜しいことをしたわ。
余らせてしまうのはもっと勿体無いから、ダンス会場の傍で、色んな人と一緒に、お喋りしながら食べたの。
とっても、美味しかった。婆様、ありがとう。
あ……あのね、婆様は、私を育ててくれた婆様とは、違う人。
似ても居ない人。
でも、アトリエで姿を見かけて、思わず、追いかけていた。
アクスヘイムを離れて、婆様を気軽に見舞うことも出来なくなってしまったから、かしら。
最初は、重ねていたの。勇ましくて、不思議な雰囲気のネヴァさんに、婆様を。
けどね、ほんの少しだけれど、お喋りして、今はもう、婆様の影はないの。
それでも、婆様と呼ばせて欲しい。
憧れているのよ。なんて、告げてもいいことかしら。
物心付いた時からずっと追いかけてきた婆様。私の目標はいつだって、年を重ねても、幸せで、勇ましくて、優しい、そんな婆様だもの。
似ても居ないし、重なりもしないけれど……追いかけたいひと。
こっそり、後ろから付いていかせてくれたら嬉しいな。
んっと、それで……収穫祭。
仮装をしている人が沢山居て、どこを見ても、とっても楽しかった。
いつもと違う雰囲気、物語の中から飛び出してきたような愛らしい姿。
煌びやかで華やかで、ちょっと不思議な仮装行列。ふふ、来年があるのなら、私も参加してみたい。
大きな鋏の狩人さん、可愛らしいお菓子をありがとう。
何かお返しできればと思ったのだけれど……のんびりしすぎて、時間がなくなってしまったわ…(しゅん
……(ぽん)特別な時でなくても、いいわよね。
ふふ、そうね、何か作ってみようかしら。
んと、それから……事件が色々動いているなって、感じているのだけれど…私は、ひとまず、今回のラビシャンのお仕事に行ってみようかなって思ってる。
あまり難しいことは考えられないし、色々と追いつけていないから、一先ず、うん、一先ず。目先に、倒さなければならない敵がいることを確認できた、お仕事に。
可愛らしい兎さん、私はとっても好きよ?収穫祭の時に、ピュアリィとお喋りした人がいたっていう話も聞いたし、きっと、仲良くできると思ってるわ。
でも、それは、それ。
憂いは、絶たないと。
できることをできるだけ。私に上手く考える力はないけれど、剣や盾になる力はあるものね。
ふふ、頑張りたい。そのためにも、酒場で準備しないと。
意気込むばかりで行けずに終わるなんて、寂しいものね。
…あ、えっと…そうそう。
クライブさんの身辺調査の結果が報告されたじゃない?
なんだか裏がありそう、でも疑いすぎるのは…そんな、どこか曖昧な雰囲気のようだけれど、彼がとても信頼されている人だと知れて、良かった。
マスカレイドかもしれない、何て思いはまだ拭えないけれど、私は……どちらかと言えば、エンドブレイカーみたいって、思ってるわ。
エンドブレイカー同士でも、エンディングは見えないんでしょう?
……あら、思い違いだったかしら。そう、聞いていた気がするの。
理想でもあるのだけれど、クライブさんがエンドブレイカーだったらいいなって、思うわ。
それなら、きっと私達と同じ志で、戦えるじゃない。
森の主様の化身とか、そういうのも考えられるのかしら?
けれど、それだと殺してしまわなければいけないのよね……。
……うん、やめにしましょう。必要のないジレンマは、陥る前に考えるのを止めたほうがいい。
いざと言う時躊躇いたくないものね。
出来る限り、素敵な結末を。そのためにも。
それと、それと……んと、バトンは、順番に、答えていくつもり。
いつも、回してくれてありがとう。ゆっくりでごめんなさい。
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